筆者は共通テストの英語で現役・浪人ともに満点に近い点数を取りました。浪人の年はリーディングが97点で、難しくなったリスニングも92点でした。この記事ではその経験から共通テスト英語で9割を取るための考え方と解く順番・時間配分・リスニング対策を解説します。

共通テスト英語は難しい

最初にはっきり言っておくと共通テストの英語は難しい試験です。9割近くを目指すなら模試で河合の偏差値60〜70・駿台の偏差値60くらいの実力が必要だと思います。

センター試験の時代には裏技的に解ける問題もありました。しかし共通テストになってからは英語力そのものをきちんと測る試験になっていて裏技はほとんど通用しません。

試験の形式

リーディングリスニング
配点100点100点
時間80分30分
大問8問(2026年は総語数約5,640語)6問(第1・2問は2回読み、第3〜6問は1回読み)

目標は「実力より低い点を取らないこと」

裏技はないとはいえ共通テストの英語には対策の余地があります。分量がものすごく多いうえ毎年の傾向がよく似ているからです。解く順番や時間配分を工夫しておかないと実力があってもこけます。

共通テストでは自分の実力より高い点を取ろうとするのではなく、実力よりずっと低い点を取らないように対策するという意識で臨むべきです。

リーディング:序盤で沼らない解く順番

頭から順番に解いていくのも1つの手です。ただ筆者は現役のときに序盤の問題で間違えたことがあります。序盤の問題は文章こそ短いものの意外と難しく、本文のここと一致すると明快に言えず消去法で「どちらかというとこれかな」としか選べないことがよくあります。序盤はこうした問題で沼りやすいのです。

筆者にとってはむしろ最後の大問のほうが解きやすかったので、最後の大問を最初に解きそのあと第1問から順に解くという順番も試していました。どの順番にするかは好みでかまいませんが、最初の問題で沼らないように気をつけてください。

選択肢は必ず消去法で選ぶ

共通テストの英語は基本的に消去法で解きます。本文に明確な根拠がない選択肢が正解になることが多いからです。筆者に言わせれば悪問がかなり多い試験です。

たとえば2026年の本試験には頑固で昔ながらの風情がある大将のようなおにぎり屋の主人が登場しました。その主人を「無礼に見える」と描写した選択肢が正解とされた問題があります。普通に考えればおかしな選択肢で筆者はここを間違えて満点を逃しました。それでも消去法で考えればほかの選択肢が消えて「ギリギリ残るのはこれ」と選べる作りになっています。

本文と一致する選択肢を探すのではなく明らかに誤りの選択肢を消していき最後に残ったものを選ぶ。LEAPの著者として有名な竹岡広信先生も共通テストは消去法で解くよう説いています。

本番より短い時間で解く練習をする

自分に合う順番を見つけるにも時間配分を固めるにも過去問と予想問題集をしっかり解くことが欠かせません。必ず時間を計って解きましょう。

時間配分は大問ごとに何分と細かく決める必要はありません。大問の数が多いからです。第4問までは比較的短い文章で第5問以降が長文という構成なので、第4問までを20〜30分で終えられていれば順調という目安を持っておけば十分です。筆者は本番で過集中のような状態になり15分ほど時間が余りました。

できれば本来の80分よりも短い時間で解けるように練習しておくのがおすすめです。本番は緊張で頭の回転が鈍くなることもあるのでタイトな制限時間で解き切る練習が保険になります。予想問題集の選び方と使い方は予想問題集の記事で解説しています。

2027 共通テスト総合問題集 英語[リーディング](河合出版・黒本)の表紙 2027 共通テスト総合問題集 英語[リスニング](河合出版・黒本)の表紙

リスニング:正月から毎日1年分

リスニングは毎年フォーマットが完全に同じで1回の試験は30分です。正月から毎日過去問か予想問題集を1年分ずつ解くだけで耳が慣れフォーマットにも慣れて点数はそれなりに上がってきます。

リスニングでは音声が流れる前の先読みが当然重要です。問題はどこまで先読みするかです。最初のほうはとてもやさしい問題が出るので調子に乗って先の問題を読みに行きがちですが、そういうときほど意外と最初の問題で間違えます。どこまで先読みするかのバランスは過去問を解きながら自分なりに作っておきましょう。

筆者はかなり先まで読んでいました。図表は問われそうな所に注目し選択肢も先に読んでおきます。過去問を繰り返し解くと図表のどのあたりが問題になるかは大体わかるようになります。

根本的に上げるには二次に向けた地道な努力しかない

ただしリーディングもリスニングも短い期間で根本的に点数を上げることはできません。単語を覚え文法を覚え長文と英文解釈をやるという地道な努力の積み重ねが必要です。二次試験に向けてひたむきに努力した人だけが共通テストで9割を目指せると思ってください。

筆者が使った単語帳はLEAPです。選んだ理由と使い方は個別の記事で解説しています。

改訂版 必携英単語LEAP(竹岡広信)の表紙

本番当日:共通テストは疲労との戦い

リスニングの前は「耳を慣らす」ためにリスニングの音声を用意しておき、休み時間にご飯を食べながらイヤホンで聞いていました。本当に効果があるのかはわかりませんが安心材料にはなります。

リーディングの前は特に何もせずしっかり休んでいました。共通テストはとにかく疲労との戦いなので休める時間にはきちんと休むことが大切です。

まとめ

  • 共通テスト英語は難しく裏技は通用しない。9割には河合の偏差値60〜70ほどの実力が要る
  • 目標は実力より低い点を取らないこと。解く順番と時間配分を固めておく
  • 選択肢は本文との一致を探すのではなく消去法で選ぶ
  • リーディングは序盤で沼らない順番を見つけ本番より短い時間で解く練習をする
  • リスニングは正月から毎日1年分解いて耳とフォーマットに慣れ、先読みのバランスを自分で作る
  • 本番は疲労との戦い。休める時間にはしっかり休む
  • 根本的な実力は二次に向けた単語・文法・長文・英文解釈の積み重ねでしか上がらない

この記事で紹介した本

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