英文解釈の参考書は種類が多く、どれから始めて何冊やればいいか迷う人が多い分野です。この記事では英文熟考・英文解釈クラシック・動画でわかる英文法・Realizeなどの定番をレベル別に比較し、おすすめのルートを京大生が解説します。結論から言うと、軸は竹岡広信先生の英文熟考か久保田智大先生の英文解釈クラシックの2択です。
自分に合う1冊を質問に答えて選びたい人は英文解釈の参考書診断も使ってみてください。
英文解釈の前に単語と文法を
英文解釈は単語と英文法の知識があってはじめて力になります。単語帳はLEAPがおすすめです(LEAPの記事)。英文法の参考書を一通り終えてから英文解釈に入りましょう。
レベル別のおすすめ一覧
| レベル | おすすめ | おすすめしない |
|---|---|---|
| 入門 | 動画でわかる英文法[読解入門編]・英文読解入門 基本はここだ!・入門英文問題精講・基礎からの英文解釈クラシック | 入門英文解釈の技術70 |
| 標準 | 英文熟考 上・英文解釈クラシック・英文解釈Code70 | 基礎英文解釈の技術100 |
| 発展 | 英文熟考 下・富田の英文読解100の原則 | ポレポレ・英文読解の透視図・英文解釈の技術100 |
| 最難関 | Realize 英文「解釈」演習99・英文解体新書・読解のための上級英文法 | 英文解釈教室 |
最難関の本は東大・京大志望で英文解釈の本を1〜2冊終えた人向けです。それ以外の大学なら発展レベルまでで十分です。
おすすめルート1:竹岡ルート
入門英文問題精講→英文熟考 上→英文熟考 下の順です。英文熟考の使い方は英文熟考の記事で詳しく解説しています。迷ったらこのルートで、どの志望校でも英文熟考を軸にするのがおすすめです。
竹岡広信先生は実用的な英語表現にとても敏感で、英語の知識量がすごい先生です。自然な英文が使われていて問題の研究量も多いので、問題の選定も解説の質もすばらしいです。解説もシャープでシンプルです。
おすすめルート2:久保田ルート
基礎からの英文解釈クラシック→英文解釈クラシックの順です。
著者の久保田智大先生は関東の駿台で人気の若手講師です。英文解釈クラシックは伊藤和夫先生の歴史的名著『英文解釈教室』を現代風にリメイクしたような硬派な本で、情報構造や長文の読み方など内容説明にも踏み込んでいます。実践的な和訳の力がつくので、京大の和訳の雰囲気にもよく合っています。
初めて英文解釈を学ぶ人へ
動画でわかる英文法[読解入門編]がいちばんのおすすめ
英文解釈を初めて学ぶ人には旺文社の『動画でわかる英文法[読解入門編]』がいちばんのおすすめです。本と動画を組み合わせたシリーズで、英文の構造の取り方を初歩から動画つきで学べます。
英文読解入門 基本はここだ!
西きょうじ先生の入門書で、こちらも初めて英文解釈を学ぶ人に向いています。
効率重視・読むのが苦手な人向け
英文解釈Code70:効率よく仕上げたい人に
杉村年彦先生の本です。分量は短いのに内容のレベルは高く、ステップバイステップで解けるようになる構成がすばらしいので、効率よく英文解釈を仕上げたい人におすすめです。
英文解釈ポラリス:文章を読むのが得意ではない人に
関正生先生の英文解釈ポラリスは、いちばん最初に選ぶ本ではありません。ただ文章を読むのがあまり得意ではない人には解説がかみくだかれていて進めやすいので、そういう人にはおすすめです。
2冊目:富田の英文読解100の原則
富田一彦先生の本で、レベルは英文熟考とほぼ同じです。いい本なので、英文熟考や英文解釈クラシックの次の1冊としておすすめできます。
最難関:東大・京大志望の3冊目
Realize 英文「解釈」演習99
IDIOMATIC 300の山崎竜成先生による本で、かなりレベルが高いです。よく出る表現をまるごと覚えてしまう考え方に加えて、構文解説で終わらないのが良いところです。構文を取っても意味がよくわからない文は多く、構文の先の読解力まで学べるのはこの本の強みです。英文熟考の下や英文解釈クラシックのあとに余裕があれば取り組みましょう。
英文解体新書
北村一真先生の本で、実用英語の棚に置かれていることも多いマニア向けの本です。レベルは高めでRealizeに近く、模試の会場で使っている人をちらほら見かけます。英文解釈教室に手を出すくらいならこちらがおすすめです。
読解のための上級英文法
田上芳彦先生による研究社の本で、一般的な参考書では見落とされがちな文法・語法を入試の英文を使って解説しています。英文を細部まで正確に読みたい最上位層向けです。
有名だけれどおすすめしない本
| 書名 | 理由 |
|---|---|
| ポレポレ英文読解プロセス50 | 1997年刊でかなり古くなっている |
| 英文読解の透視図 | 1993年刊。いい本だが例文が古いままで、みんなが言うほど選ぶ必要があるかは疑問 |
| 英文解釈の技術シリーズ(入門70・基礎100・100) | 意訳が多く時代遅れになりつつある |
| 英文解釈教室(伊藤和夫) | 構文的にとても難しい名著だが古すぎる。英文解釈クラシックで十分 |
| 肘井学の読解のための英文法シリーズ | 有名だが、ほかに優先したい本がある |
英文解釈の参考書は新しい良書が次々に出ています。昔からの定番という理由だけで古い本を選ばないようにしましょう。
まとめ
- 軸は英文熟考(竹岡ルート)か英文解釈クラシック(久保田ルート)。迷ったら英文熟考
- 初めて英文解釈を学ぶなら動画でわかる英文法[読解入門編]、次に基本はここだ!
- 効率重視ならCode70、読むのが苦手ならポラリス
- 2冊目は富田の英文読解100の原則。東大・京大志望はRealize・英文解体新書・読解のための上級英文法まで
- ポレポレ・透視図・英文解釈の技術シリーズ・英文解釈教室は今から選ぶ必要はない
京大英語での使い方は京大英語の対策の記事で解説しています。
この記事で紹介した参考書
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