Focus Gold(フォーカスゴールド)は、教科書の基本から最難関大の入試レベルまでを1冊で扱う啓林館の網羅系参考書です。分厚さに圧倒されて途中で止まってしまう人も多い本ですが、使い方さえ決めておけば最後までやり切れます。この記事では最新の6th Editionをもとに、レベル・青チャートとの違い・使い方・周回の目安を解説します。
| この本の基本情報 | |
|---|---|
| 出版社 | 新興出版社啓林館 |
| 最新版 | 6th Edition(数学Ⅰ+Aは2025年、数学Ⅱ・数学B+Cは2026年発行) |
| ページ数 | 数学Ⅰ+Aで本冊752ページ+別冊解答496ページ |
| レベル | 教科書の基本〜最難関大の入試 |
| タイプ | 網羅系参考書(例題で解法を学ぶ) |
Focus Goldとはどんな本か
Focus Goldは教科書の基本から大学入試までの重要問題を網羅した参考書です。6th Editionでは次の構成になっています。
- マスター編:教科書レベルから大学入試対策までの重要問題
- チャレンジ編:大学入試問題や数学検定の問題
- 実戦編:医学部や最難関大学を目指す人向けの問題
例題は「例題→考え方→解答→Focus」の順で解説され、別解も載っています。すべての問題に4段階の難易度が付いているので、自分に必要な問題を選びやすいのも特徴です。
6th Editionで変わった点
- 標準的な学力をつけるための必須例題に「Check」マークが付いた
- 章扉のQRコードから、全例題の解説動画を見られるようになった
- 分野をまたぐ考え方を扱うコラム「思考の礎」が加わった
- チャレンジ編に「絶対に取り組んでほしい問題」が設けられた
特に「Check」マークは大きな変更です。分厚さのせいでどこまでやればいいか分からなかった人も、まずはCheckの付いた例題だけを解けば、標準的な学力を一通り身につけられます。
レベル:教科書から最難関まで
例題は教科書の例題レベルから始まり、マスター編の後半やチャレンジ編では難関大の入試レベルまで上がります。1冊で扱う範囲が広いので、全部をやる必要はありません。志望校に合わせて、どこまでやるかを最初に決めておくことが大切です。
- 共通テスト〜中堅大:Checkの付いた例題を中心に
- 旧帝大・難関私大:マスター編の例題をすべて
- 最難関大・医学部:マスター編に加えてチャレンジ編・実戦編まで
青チャートとの違い
青チャートは収録問題を絞り込んでいて、短いサイクルで何周も回すのに向いています。Focus Goldは解説が厚く発展問題も充実しているので、1冊でじっくり理解を深めながら高いレベルまで見据えたい人に向いています。詳しくは青チャートとFocus Goldの比較記事で解説しています。
使い方:例題だけを周回する
- 例題の問題文だけを見て、解答の方針を考える
- 方針が立ったら解き切る。5〜10分考えて方針が立たなければ「考え方」を読む
- 解けなかった例題に印を付ける
- 2周目以降は印の付いた例題だけを解く
練習問題や章末問題は1周目では飛ばして構いません。分厚い網羅系を挫折する一番の原因は、全部の問題を順番に解こうとすることです。まずは例題だけを周回し、例題が身についてから練習問題で定着を確かめましょう。
何周やるべきか
目安は例題を3周です。1周目は全例題、2周目と3周目は解けなかった例題だけを解きます。例題の問題文を見て方針がすぐに言える状態になったら、その分野は完成です。
向いている人・向いていない人
- 1冊で教科書から入試まで通して使いたい人
- 解説をじっくり読んで理解しながら進めたい人
短期間で全範囲を何周も回したい人には分厚すぎます。その場合は青チャートや、より薄い網羅系を選ぶ方が向いています。
次にやる問題集
よくある質問
古い版(5th Edition)でも使えますか?
数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの内容は大きくは変わりませんが、課程の変更で単元の配置が変わっています。これから買うなら最新の6th Editionをおすすめします。
学校で配られた版と書店の版は違いますか?
学校採用専用の巻(数学Ⅱ+B+ベクトルの合本など)もありますが、例題の内容は基本的に同じです。配られたものがあればそれを使いましょう。
受験診断ドットコム