筆者は現役のとき、筑波大学生命環境学群生物資源学類の後期日程を受けて合格しました(最終的には辞退して浪人し、京大に進学しています)。筑波の後期は共通テストと面接で決まるので、面接の情報は合否を考えるうえで貴重です。この記事では当日の流れと、面接で実際に聞かれたことを覚えている限りまとめます。志望理由に書いたことは何段階も深掘りされる前提で準備してください。

生物資源学類の後期日程の概要

2027年度入試(河合塾Kei-Netの情報)
募集人員15名
選抜方法共通テスト+面接600点+志望動機の書類
共テボーダー得点率82%

配点や形式は年度で変わることがあるので、必ず最新の募集要項で確認してください。

共通テストの点数

筆者の共通テストは860点ほどで、共通テストの点数としてはかなり余裕があったと思います。2026年度は2025年度より難化しているので、2026年度の基準で800点に乗っていれば十分チャンスがあると思います。河合塾のボーダーも82%です。

準備:志望理由書はちゃんと書く

出願の際に志望理由書のような書類を書かされます。面接官はこの書類を見ながら質問してくるので、適当に書かず、本番の受け答えと矛盾しないようにちゃんと書きましょう。

筆者は前期が終わってから気が抜けてしまい、前日までほとんど対策をしませんでした。直前に志望理由などの定番の質問の答えを考え、AIを相手に面接練習をしただけです。

面接のマナーは最低限で大丈夫だと思います。ノックをして「よろしくお願いします」、座るよう言われたら「失礼します」、終わりと言われたら「ありがとうございました」、扉の前でもう一度「ありがとうございました、失礼します」くらいです。

当日の流れ

試験は筑波大学のキャンパスで行われます。

  1. 大きめの教室に生物資源学類の受験生50〜100名ほどが集められる
  2. 前に受験番号ごとの面接時間が掲示される(例:001〜010は10:00〜10:50、011〜020は11:00〜11:50、昼休みを挟んで午後…)
  3. 教授が来て説明。呼ばれるまでトイレ以外で教室を出てはいけない、電子機器の使用は禁止、昼食は黙食
  4. 10名ずつほど順番に呼ばれる

待ち時間がとにかく長い

筆者は午後の遅い時間帯だったので、スマホを触れないまま教室で数時間待つことになりました。本や参考書は必ず持っていきましょう。周りの受験生も面接に役立ちそうな新書や参考書、面接用の台本を見返していました。

呼ばれたら2人1組で別室へ

呼ばれると別室に移動し、2人につき1部屋が割り当てられます。1人目が面接を受けている間2人目は待機し、1人目が15〜20分ほどで終わったら2人目が呼ばれます。

受験票を忘れても事情を話せば対応してもらえた

筆者は当日、共通テストの受験票を忘れました。事情を話したらメールアドレスを渡され、帰宅してから写真を送ることでなんとかなりました。とはいえ忘れないに越したことはありません。

面接の形式

面接官は3人で、教授らしい雰囲気の方々でした。真ん中の人が定番の質問をし、そこから横の2人も加わって3人で深掘りしていく形です。時間は15分ほどでした。

実際に聞かれたこと

覚えている限りの質問の流れです。答えの中身は人によって違うので、どう深掘りされたかを中心にまとめます。

  1. なぜこの大学・学群・学類を志望したのか
  2. 志望理由で触れた関心について、具体的にはどういうことか
  3. なぜその問題意識を持ったのか(きっかけになった経験)
  4. 具体的な例を挙げると(最近のニュースまで掘られた)
  5. その解決策とは具体的に何か
  6. そもそも生物に興味を持ったきっかけは
  7. きっかけとして挙げた本の内容について(本に書かれていたことを説明させられた)
  8. 生物のどんなところに興味があるか

志望理由から始まり、その理由、きっかけ、具体例、解決策と、1つの話題を何段階も掘り下げていく流れでした。分からないことを聞かれたときは「まだ知識が足りず分からないが、たとえば〜」と正直に答えたうえで例を挙げました。

15分ほどで終了し、そのまま帰りました。後日公式サイトで合格を確認しています。

振り返って伝えたいこと

志望理由は何段階も深掘りされる

志望理由に書いたことは「なぜ?」「具体的には?」と3段階くらい掘られました。本を読んだと言えば本の内容まで聞かれるので、口にしたことは全部説明できるようにしておきましょう。知らないことは正直に答えて問題ありませんでした。

受験知識は聞かれなかった

生物の受験知識を問う質問はありませんでした。面接官は生物のプロなので、生物について下手な説明をするより、自分が本当に関心のあることを正直に語るのがよいと思います。筆者の場合はそれが結果的に、生物学類ではなく生物資源学類を選ぶ理由にもなっていました。

浪人生は併願の結果も聞かれる前提で

筆者は聞かれませんでしたが、下の体験記では面接の冒頭で他大学の受験結果を聞かれたと書かれています。東大などの前期に落ちて後期で受ける人は「なぜこの大学か」に答えられるようにしておきましょう。

参考にした体験記

筆者が受験のときに参考にした体験記です。生物学類の後期ですが、面接の雰囲気がよく分かります。

まとめ

  • 筑波の生物資源学類の後期は共通テスト+面接600点+志望動機の書類。共テのボーダーは82%
  • 志望理由書は面接官が見ながら質問するので、本番と矛盾しないようにちゃんと書く
  • 待ち時間が数時間になることもあるので本や参考書を持っていく
  • 面接官3人・15分ほど。志望理由は3段階くらい深掘りされ、読んだ本の内容まで聞かれる
  • 知らないことは正直に答え、自分が本当に関心のあることを語ればよい

共通テスト後の過ごし方と出願の判断は共通テスト後の過ごし方の記事で解説しています。