共通テストの「公共、政治・経済」は正月から始めても間に合う科目です。筆者は正月から勉強を始めて、現役で97点・浪人で88点を取りました。やったことは「miniいけ先生の動画で全体像をつかむ」と「過去問と予想問題をひたすら解く」の2つだけです。この記事ではその方法を手順どおりに紹介します。
なぜ政経は短期間で9割取れるのか
共通テストの政経で問われているのは細かい用語の量ではありません。政治や経済の基本的な仕組みを理解しているかと、資料やグラフを正しく読み取れるかです。2026年度の分析でも、知識の丸暗記だけでは解きにくく、知識をもとに考えさせる問題が中心だったとされています。
仕組みさえ頭に入っていれば、初めて見る資料問題も同じ考え方で解けます。覚える量ではなく理解の速さで勝負できるので、短期間でも点数が一気に伸びるのです。
試験の形を知る
- 試験時間は60分・100点満点で、大問は6題
- 2026年度は前半2題が公共、後半4題が政治・経済の分野から出題
- 平均点は2025年度が62.66点、2026年度が63.59点
平均点が60点台前半なので、9割は平均から大きく抜け出す水準です。なお2025年度から科目名が「政治・経済」から「公共、政治・経済」に変わり、公共の内容も出題されるようになっています。
STEP1:miniいけ先生の動画で全体像をつかむ
最初にやるのはYouTubeの「miniいけ先生の倫政チャンネル」で動画を見ることです。miniいけ先生は倫理と政治経済を専門とする公民の先生で、図やイラストを使って制度の仕組みを解説してくれます。暗記より理解を重視した説明なので、短期間で全体像をつかむのにぴったりです。
見方のコツは、好きな倍速でとにかく速く1周することです。この段階ではノートを取ったり用語を覚えたりしなくて構いません。政治と経済の仕組みがどうつながっているかを頭に入れることだけを目的にします。
STEP2:参考書は使わず過去問と予想問題を解く
動画を1周したら、あとはひたすら問題を解きます。分厚い参考書は使いません。
新形式の過去問は2025・2026年度の本試験と試作問題しかありません。そのため旧「政治・経済」の過去問もできるだけたくさん解きます。公共の分野を除けば、問われている仕組みや考え方は大きく変わっていないからです。
過去問を解き終えたら、予備校の模試を集めた予想問題集に進みます。
- 河合塾『共通テスト総合問題集 公共,政治・経済』(通称・黒本):全統模試などの問題を収録
- 駿台『共通テスト実戦問題集 公共、政治・経済』
大事なのは採点のときです。間違えた問題は正解の理由だけでなく、ほかの選択肢のどこが誤りなのかまで確認します。そのうえで弱いと感じた分野だけ、もう一度miniいけ先生の動画に戻って復習します。解く→採点→弱点だけ動画で復習、の繰り返しが最短ルートです。
直前期:miniいけ先生の直前対策動画は絶対に見る
miniいけ先生は毎年、共通テストの直前に直前対策の動画を上げています。その年の時事問題や出題が予想されるテーマを解説した動画で、実際に本番で出題された例もあるとされています。直前期にはこれを必ず見てください。
見るのはその年の分だけではありません。去年や一昨年の直前対策動画もチャンネルに残っているので、それもあわせて見ておきましょう。数年分を見ると、毎年のように問われるテーマが自然に分かってきます。
もし2か月あるなら:miniいけ先生の参考書とショート動画で盤石な基礎を
本番まで2か月ほど時間がある人には、miniいけ先生の著書『共通テスト公共、政治・経済 最短ルートで完全攻略』(Gakken)を勧めます。各テーマに約2分のショート動画が二次元コードで付いていて、「動画→図解→穴埋め」の3ステップで進む構成です。
ショート動画で全体像をつかみ、図解で要点を整理し、穴埋め問題で確認する。この流れで1冊を進めておくと盤石な基礎ができあがります。そのあとで過去問と予想問題に入れば、9割にさらに安定して届くようになります。
やらなくていいこと
- 一問一答で用語を丸暗記すること
- 分厚い参考書を最初から読み込むこと
- 資料集を隅から隅まで読むこと
どれも時間がかかるわりに、共通テストの点数には直結しません。時間がない人ほど、動画と問題演習に集中しましょう。
この勉強法が向いている人・向いていない人
- 共通テストだけで政経を使う人
- 他教科を優先して政経の時間を最小限にしたい人
二次試験や私大の個別試験でも政経を使う人には、この方法だけでは足りません。用語の正確な知識や論述が求められるため、別に対策が必要です。
正月からでも間に合うとはいえ、早く始めるほど余裕は生まれます。まずは今日、miniいけ先生の動画を1本見るところから始めてみてください。
受験診断ドットコム